グローバルジグ修正例《スズキ・ワゴンR》

ワゴンRのサイドメンバーの損傷


1.事故によるドライブシャフトの後退がサイドメンバーロワーアーム取付け部に大きな影響を及ぼしていますが、メンバー全体の変形はさほど大きなものではありません。

2.リヤトレーリングリンク取付け部とダッシュロアクロスメンバーホールにΦ25に固定。

3.フロントロアーアーム取付け部にジグとフックを取付け、変形したアーム取付け部を引くと同時に5トンポートパワーを支点に変形部(ドライブシャフトによる)をクランプ引き作業。

※クランプ取付け部にすべり止めの溶接を施す。

4.奥行き寸法が完了したら、取付け部の角度を修正し完了です。

《まとめ》

今回の修正作業の注意点は、引き作業にロアーアーム取付け部の埋め込みナット部分が飛び出る(膨らむ)事も起きましたので、ポートパワーでの押し作業とギヤーボックストンネル部にベルトなどの引き作業も交えて行うとナット部分の変形が少なくてすむと思われました。